◎Byu Harは今年5月、軍政のトップであるフライン司令官らをライブストリーミングで批判し、逮捕された。
ミャンマー、ヤンゴンで行われた抗議デモ(Getty Images/AFP通信)

ミャンマーのヒップホップアーティストが軍事政権を批判したとして、禁固20年を言い渡された。現地メディアが24日に報じた。

それによると、実刑判決を受けたのは38歳のヒップホップアーティスト「Byu Har」。プロパガンダを拡散した罪などで起訴されていたという。

Byu Harは今年5月、軍政のトップであるフライン(Min Aung Hlaing)司令官らをライブストリーミングで批判。その数時間後、ヤンゴンの自宅アパートで逮捕された。

Byu Harはフェイスブックのライブストリーミングで「軍政は電力供給もまともに維持できない」と批判。フライン氏を無能、閣僚らを愚か者と呼び、アウンサンスーチー(Aung San Suu Kyi)政権時代には停電など発生しなかったと断じた。

逮捕から5日後、ミャンマー国営放送(MRTV)はByu Harが扇動罪と国家を不安定にするプロパガンダを拡散した罪で起訴されたと報じた。

軍政の支配下にあるミャンマーでは停電が常態化している。

ヤンゴンでは3~6月上旬までの間、1日8時間の計画停電を実施。現在は1日4時間となっている。

Byu Harの家族は24日、AP通信の取材に対し、「彼はヤンゴンの刑務所で禁固20年を宣告された」と語った。

それによると、裁判がどこで行われたかは一切分からず、Byu Harはこの3カ月、刑務所の薄暗い独房に入れられていたという。

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