◎密入国者はしばしば整備不良の車を使ったり、警察から逃れるために無謀な運転をする。
メキシコ中部プエブラ州でベネズエラ移民などを乗せたバスが貨物トラックと衝突し、少なくとも15人が死亡、36人が負傷した。地元当局が22日、明らかにした。
それによると、死傷者の大半が移民とみられるが、全員の国籍は特定できていないようだ。州政府は声明で、「そのほとんどがベネズエラ人とみられる」と述べている。
事故は州内の高速道路で22日未明に発生。この道路は密入国者がよく使うルートとして知られている。
密入国者はしばしば整備不良の車を使ったり、警察から逃れるために無謀な運転をする。メキシコではこのような事故が多発している。
今月初めにナヤリット州の高速道路で発生したバス事故ではアフリカやインドの移民など、合わせて18人が死亡した。
7月には南部の湾岸道路でホンジュラスの移民5人が死亡。2月にはプエブラ州でバスが谷底に転落し、移民17人が死亡している。
中南米とアメリカ大陸外の移民はメキシコ南部から米南部テキサス州やアリゾナ州の国境を目指して北上する。