◎この難民キャンプでは5万人以上が生活しており、レバノンにある12のパレスチナ難民キャンプの中で最も大きい。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)がレバノン南部シドンにあるパレスチナ難民キャンプでの活動を一時的に停止した。現地メディアが18日に報じた。
それによると、UNRWAはキャンプ内に武装集団が侵入したことに抗議するため、18日正午前に活動を停止したという。
UNRWAは19日中に活動を再開するとしている。
一連の戦闘はパレスチナの前与党ファタハを支持する派閥とイスラム主義グループの間で7月末に勃発。銃撃戦や殴り合いに発展したようだ。
UNRWAによると、この戦闘で少なくとも13人が死亡、数十人が負傷し、キャンプに数百万ドルの被害が出たという。
レバノン軍・警察はキャンプ内で活動しておらず、治安維持は勢力争いを続けるパレスチナの複数の派閥に委ねられている。
UNRWAは18日の声明で、「武装集団がキャンプ内の学校などにとどまっている」と非難し、難民に必要な支援を送り届けるために、キャンプ内からの即時退去を要請した。
またUNRWAは「キャンプの不可侵性と中立性を侵害する行為を決して容認しない」と述べた。
それによると、度重なる違反行為によって大きな被害が報告され、児童約3200人が学校に通えなくなる可能性があるという。
この難民キャンプでは5万人以上が生活しており、レバノンにある12のパレスチナ難民キャンプの中で最も大きい。