◎中国は例年、この時期に大雨・洪水に見舞われているが、今年の被害は過去数年で最悪とみられる。
中国南西部の西安市郊外で発生した土石流による死者が21人となり、行方不明者の捜索が続いている。国営メディアが13日に報じた。
西日本と韓国に暴風雨をもたらした台風6号は熱帯低気圧に変わった後も中国とロシア極東の広い範囲に影響を与えている。
中国中央テレビ(CCTV)によると、この土石流は2日前に発生。周辺の道路や民家を巻き込み、停電も発生したという。
救助隊はこれまでに21人の死亡を確認し、6人の行方を捜している。ドローンや災害救助犬も投入されたようだ。
西安市の危機管理局は13日、新浪微博(Sina Weibo)に声明を投稿。この土石流で電力設備が大きな被害を受け、約900世帯で停電が続いていると報告した。
中国は例年、この時期に大雨・洪水に見舞われているが、今年の被害は過去数年で最悪とみられる。一方、雨の少ない地域では干ばつが続き、農作物が大打撃を受けている。
先月の台風5号も首都北京を含む広い範囲に大雨をもたらし、洪水や地滑りで少なくとも142人が死亡したと伝えられている。