◎事故は首都マニアの南東に位置するラグナ湖で発生した。
フィリピン・リサール州の湖で旅客船が強風にあおられ転覆し、少なくとも21人が死亡、40人が救助された。地元当局が27日、明らかにした。
リサール州警察は捜索・救助活動を継続中と報告しているが、乗客乗員の数は明らかにしていない。
それによると、事故は首都マニアの南東に位置するラグナ湖で発生したという。
船は埠頭から50mほどの地点で猛烈な風に見舞われ、パニックになった乗客が船の片側に移動し、ひっくり返ったと伝えられている。
リサール州警察は沿岸警備隊や他の地元当局の協力を得て捜索・救助活動を開始。少なくとも40人を救助し、21人の死亡を確認した。
フィリピン北部に上陸した台風5号は広い範囲に大雨と強風をもたらし、27日に遠ざかった。
27日の転覆事故により、同国における台風5号の死者数は確認できているだけで30人となった。
中央政府によると、北部ルソン島における土砂崩れ、洪水、倒木による死者は9人。数千人が避難を余儀なくされたという。
被害の全容は明らかになっておらず、軍・警察・消防の合同チームが調査に当たっている。