◎洪水は首都カブール、中部ワルダク州、東部ガズニ州で報告され、少なくとも31人が死亡、74人が負傷、41人が行方不明になっている。
アフガニスタンで大雨による洪水が発生し、この3日間で少なくとも31人が死亡した。地元当局が23日、明らかにした。
タリバンの報道官によると、洪水は首都カブール、中部ワルダク州、東部ガズニ州で報告され、少なくとも31人が死亡、74人が負傷、41人が行方不明になっている。
死傷者の大半はカブール西部とワルダク州で確認された。
報道官はフェイスブックに声明を投稿。「多くの家畜が流された」と書き込んでいる。
今回の大雨と洪水は経済危機に悩まされている多くのアフガン人をどん底に突き落とした。
国連は今年4月、アフガンが3年連続となる干ばつ、未曽有の経済危機、数十年に渡る戦争と自然災害に直面していると警告した。
中央政府のムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は声明で、「カブール西部の地区で発生した洪水により、少なくとも12人が死亡、40人が行方不明になっている」と報告した。それによると、タリバンの戦闘員と住民が捜索・救助活動を行っているという。
AP通信は政府関係者の話しとして、「家屋数百戸が全壊または損壊し、行方不明者は家屋の倒壊に巻き込まれたとみられる」と伝えている。
この洪水により農地数百平方キロメートルが冠水し、カブールとバーミヤン州中央部を結ぶ高速道路が閉鎖された。