◎サン・フェルミン祭りは米国の文豪アーネスト・ヘミングウェーの小説「陽はまた昇る」で有名になった。
スペイン北部ナバーラ州パンプロナで7日、伝統行事「サン・フェルミン祭(San Fermin Festival)」の牛追い初日が行われ、数千人が雄牛と一緒にランニングした。
牛追いは午前8時から始まり、数人が雄牛のタックルで吹き飛ばされたが、大怪我をした人はいなかったようだ。
この祭りには毎年何十万人もの観光客が参加する。昨年は170万人近くがこの祭りのためにパンプロナを訪れた。コロナの規制がすべて解除された今年は昨年を上回る人出が予想されている。
雄牛はパンプロナの通りを2分ほどかけて走り抜け、闘牛場に入る。
サン・フェルミン祭りは米国の文豪アーネスト・ヘミングウェー(Ernest Hemingway)の小説「陽はまた昇る」で有名になった。今年はヘミングウェーが初めてこの祭りを訪れてから100周年にあたる。
祭りは15日まで続き、その間、牛追いは計8回行われる予定だ。
昨年は4人が牛追い中に負傷した。100年以上の歴史を持つこの祭りでこれまでに亡くなった人は計16人。直近では2009年に1人が亡くなっている。
動物愛護団体は毎年、この祭りに合わせて抗議デモを行っている。
報道によると、今年パンプロナを訪れる観光客の7割を米国人とカナダ人が占める見通し。