◎警察官12人と民間人8人(うち4人は重傷)が市内の病院に搬送された。
イスラエルの占領下にあるゴラン攻撃で21日、風力発電タービンの建設に反対する抗議デモが暴動に発展し、少なくとも20人が負傷した。イスラエル当局が明らかにした。
ゴラン高原で暴動が発生することは稀である。
デモを主催したのはイスラム教の一宗派であるドルーズ派の信者とみられる。デモ隊はゴラン高原内で計画されている風力発電タービン建設に反対し、計画撤回を迫った。
地元メディアによると、土地の所有者は電力会社の計画に賛同し、借地契約も結んだという。
イスラエル警察は21日の声明で、「抗議デモに参加した市民の一部が暴徒化し、機動隊に石や花火を投げつけ、パトカーを破壊した」と述べている。
それによると、一部の暴徒は空に向かって実弾を発射したという。
警察が公開したビデオにはアラブ系の市民が機動隊員に物を投げつけるところが映っていた。
機動隊は催涙ガスと放水砲で応戦し、何とか暴徒を追い払った。
報道によると、警察官12人と民間人8人(うち4人は重傷)が市内の病院に搬送されたという。
イスラエルは1967年の第三次中東戦争で同国北部を見下ろす要衝ゴラン高原をシリアから奪い取り、合わせてガザ地区、シナイ半島、ヨルダン川西岸地区、東エルサレムを占領した。