◎パキスタンのアフガンと国境を接する地域(主にカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州)ではテロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン軍は11日、武装勢力が北西部カイバル・パクトゥンクワ州・北ワジリスタンのアフガン国境検問所を襲撃・銃撃戦となり、兵士3人とテロリスト3人が死亡したと発表した。
それによると、陸軍の小隊は武装勢力の戦闘員4人を拘束したという。
事件は北ワジリスタンにあるアフガン国境検問所で10日早朝に発生した。
軍報道官は声明で、「このテロ攻撃に関与した組織を特定すべく、調査を進めている」と述べた。
小隊は武装勢力の銃器を押収したとしているが、それ以上の詳細は不明である。
パキスタンのアフガンと国境を接する地域(主にカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州)ではテロ攻撃が相次いでいる。
パキスタン政府はアフガン国境の町から武装勢力を排除したと主張しているものの、今でも時折テロ攻撃や銃撃戦が発生している。
これらの地域ではTTP(パキスタンのタリバン運動)や国際テロ組織アルカイダ系の組織が戻ってきたのではないかという懸念が高まっている。
TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、昨年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。