◎アフリカ北西部やサハラ砂漠以南の国々から逃亡した市民数千人が毎年、定員超過のボートでスペインを目指している。
2021年5月18日/スペイン領セウタとモロッコ国境のビーチ(Getty Images/AFP通信)

スペインの地元当局は9日、南東部の海岸で移民132人を保護し、溺死したとみられる2人の遺体を収容したと発表した。

それによると、人々は2隻のボートでアルメリアの海岸に到着したという。

現場で対応に当たったアルメリアの担当官は記者団に対し、「2人は海岸まで泳ぎつけず、溺死したとみられる」と語った。

また担当官は「人身売買組織が密入国に関与している可能性が高い」と述べた。

2隻のボートはモロッコを出航したとみられている。スペイン国営テレビは関係者の話しとして、「人身売買組織の構成員は死亡した2人にボートから降りるよう強制した」と報じている。

132人の国籍は明らかにされていない。人身売買組織の構成員が逮捕されたかどうかも不明である。

アフリカ北西部やサハラ砂漠以南の国々から逃亡した市民数千人が毎年、定員超過のボートでスペインを目指している。

この亡命ルートは世界で最も危険なルートのひとつであり、毎年数百人が死亡または行方不明になっている。

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