◎サペガ氏はロシア出身。昨年6月に扇動罪で禁固6年を言い渡され、母国の刑務所に移送されるのを待っていた。
ベラルーシ、首都ミンスク、反体制派のソフィア・サペガ氏(ロイター通信/Getty Images)

ベラルーシのルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が2021年に逮捕された反政権派ジャーナリスト、プロタセビッチ(Roman Protasevich)氏の恋人であるサペガ(Sofia Sapega)氏を赦免した。ロシアメディアが報じた。

タス通信は関係者の話しとして、「ルカシェンコ大統領がサペガ氏に恩赦を与える法令に署名した」と伝えている。

ベラルーシ当局は2021年5月、ギリシャからリトアニアに向かっていた英ライアンエアー社の旅客機内に爆弾が仕掛けられているとウソをつき、首都ミンスクの空港に強制着陸させたうえで、搭乗していたプロタセビッチ氏とサペガ氏を拉致した。

サペガ氏はロシア出身。昨年6月に扇動罪で禁固6年を言い渡され、母国の刑務所に移送されるのを待っていた。

タス通信によると、サペガ氏の両親が寛大な措置を求めたという。

プロタセビッチ氏も先月、扇動罪などで禁固8年を言い渡され、その後、ルカシェンコ氏の恩赦で釈放されていた。

ライアンエアー迂回事件は西側諸国の逆鱗に触れ、多くの国がルカシェンコ政権と国営企業に制裁を科した。ベラルーシの旅客機はEU圏内への進入を禁じられている。

プロタセビッチ氏はメッセージアプリ「テレグラム」上の反体制派チャンネル「ネクスタ(Nexta)」の共同創設者であり、独裁者のルカシェンコ氏を厳しく批判してきた。

サペガ氏が有罪判決を受けてから3日後、プロタセビッチ氏のものとされるテレグラムアカウントに声明が投稿された。「彼女と距離を置こうと思っていました。彼女はずっと前に私の元を去り、別の誰かと結婚していたのです...」

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