◎ポポカテペトル山の半径100km圏内では約2500万人が生活している。
メキシコ国立防災センターは6日、首都メキシコシティ近郊にある活火山「ポポカテペトル山」の噴火警戒レベルを一段階引き下げた。
この活火山は2週間以上に渡って火山灰を噴出し続けたが、破局的な噴火の可能性は低くなったようだ。
中央政府によると、同センターは専門家委員会の勧告に基づき、ポポカテペトル山の警戒レベルをフェーズ3(イエロー)からフェーズ2に戻したという。
同センターは先月21日に警戒レベルを上から2番目に高いフェーズ3に引き上げていた。
専門家委員会はこの2週間で火山灰や噴石の量が減り、噴火活動も減少傾向にあることから、警戒レベルの引き下げを決断した。それによると、噴火の強度も日を追うごとに弱くなっているという。
ポポカテペトル山の半径100km圏内では約2500万人が生活しており、そのほとんどがメキシコシティの市民だ。
ポポカテペトル山は1994年に活動を活発化させ、2000~03年、2012~16年にかけて噴火を繰り返した。