◎インドは世界で最も交通事故の多い国であり、毎年数十万人が死傷している。
インド北部カシミール地方で30日、ヒンズー教の巡礼者を乗せたバスが橋の欄干を突き破って谷に転落し、少なくとも10人が死亡、55人が重軽傷を負った。
地元警察によると、事故はジャム・カシミール州郊外で発生。バスは北部パンジャブ州からカシミールの町カトラにあるヴィシュヌ・デヴィ寺院に向かっていた。
地元警察の報道官は記者団に対し、「定員オーバーのバスは何らかの理由でコントロールを失い、橋の欄干に突っ込んだようだ」と語った。
それによると、亡くなった人の多くが東部ビハール州の市民だという。
警察が事故の原因を調べている。運転手の安否は不明。
事故現場周辺には野次馬が集まり、その一部はソーシャルメディアに遺体の写真を投稿した。AP通信によると、負傷者は現場から数十キロ離れた町の病院に搬送されたという。ケガの程度は明らかになっていない。
カトラのヴィシュヌ・デヴィ寺院はヒンズー教徒の巡礼地のひとつ。毎年数十万人が訪れる。
インドは世界で最も交通事故の多い国であり、毎年数十万人が死傷している。事故原因の上位を占めるのは無謀運転、インフラの整備不足、車の整備不良、ルール無視だ。