◎ネタニヤフ氏は2カ月前に改正案の審議を延期したが、デモ隊は法案が破棄されるまでデモを続けるとしている。
イスラエルの首都テルアビブで27日、ネタニヤフ政権の司法制度改革に抗議するデモが行われ、数万人が参加した。
このデモは今年初めからほぼ毎週行われており、21週目に突入した。
ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相と超国家主義政党による予算案は今週可決されたが、改正案の審議再開時期は見通せない状況だ。
テルアビブ以外の都市でも集会やデモ行進が行われたと伝えられている。
AP通信の取材に応じたテルアビブ在住の男性は「政府が権力を独占したら、イスラエルはハンガリーやセルビアのような国になってしまう」と語った。
デモを主催する団体は「民主主義を守る」と市民に呼びかけ、デモへの参加を呼びかけている。
改正案が成立すると、議会は過半数の賛成で最高裁の判決を覆せるようになる。
改正案を支持する一部の極右団体はリベラル派で構成される最高裁を「左翼ゲリラ」と呼び、選挙で選ばれた国会議員以上の権限を与えるべきではないと主張している。
ネタニヤフ氏は2カ月前に改正案の審議を延期したが、デモ隊は法案が破棄されるまでデモを続けるとしている。
デモに参加した女性はAPに「政府は私たちが疲れるのを待って審議を再開するつもりだ」と語った。「私たちはネタニヤフが考えを改めるまで抗議し続けます...」