◎ローズ被告は名門イェール大学出身で、米軍の落下傘部隊にも所属し、2009年にオースキーパーズを設立した。
米ワシントンD.C.地裁は25日、トランプ(Donald Trump)前大統領を熱烈に支持する極右団体「オースキーパーズ」の創設者であるローズ(Stewart Rhodes)被告に禁固18年の有罪判決を言い渡した。
ローズ被告は2021年1月の連邦議会襲撃事件に関与したとして扇動共謀罪で起訴され、昨年有罪評決を受けていた。
ローズ被告は2021年1月6日、連邦議事の外に留まったが、議事堂を襲撃したトランプ支持者と連携していた。
この実刑判決は議会襲撃事件で有罪を言い渡された者の中で最も長い。検察は禁固25年を求刑していた。
ローズ被告は昨年、公務執行妨害と公文書偽造でも有罪判決を受けた。
AP通信によると、ローズ被告はふてくされた表情で判事の話しを聞き、反省の色をほとんど見せず、「私は政治家です」と主張。「オースキーパーズは善良な米国民を守るために行動しただけです」と述べたという。
しかし、判事はやさぐれたローズ被告の主張を退け、ペロシ(Nancy Pelosi)前下院議長を吊るすと脅迫したり、暴動を面白おかしく煽ったことなどを批判した。
ローズ被告は名門イェール大学出身で、米軍の落下傘部隊にも所属し、2009年にオースキーパーズを設立。トランプ氏の応援団になった。
オースキーパーズの武装した構成員は多くの抗議デモや集会に馳せ参じ、トランプ氏の頑固な支持者となったのち、1月6日の暴動に参加した。警察はこの組織の構成員数十人を逮捕・起訴している。