◎フィンランドはロシアと1340kmの国境を共有している。
フィンランドとロシアの国境(Getty Images)

フィンランド統計局は24日、隣国ロシアから昨年移住した市民が6000人を超え、ソビエト連邦崩壊後に記録した数字を上回ったと発表した。

それによると、移住を許可されたロシア市民のうち約94%がロシア国籍を持ち、男女比はほぼ同じであった。

1991年末のソ連邦崩壊後に移住した市民は約5500人だった。

統計局によると、1992~95年にかけては年間1700~2600人。それ以降は年間3000人程度がロシアから移住していた。

同局は声明の中で、「ロシアによるウクライナ侵略が急増の背景にある」と指摘。その多くが5月~12月の間に移住したという。

同局は先週、この1年で1109人のロシア人が亡命を求めて同国に避難したと明らかにしていた。その多くが徴兵を恐れる男性だった。

フィンランドはロシアと1340kmの国境を共有しており、これはEU加盟国の中で最も長い。

同局によると、昨年同国に逃れた移民は約5万人に達し、過去最高を更新した。最も多かったのはロシア市民、スウェーデン、インド、エストニア、フィリピン、ウクライナ、トルコがそれに続く。

フィンランドは先月、31カ国目のNATO加盟国となった。

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