◎タコは地中海沿岸の主食であり、特にスペインとイタリアで人気だが、その大半が輸入品だ。
スペインの首都マドリードで21日、タコ養殖場建設計画に反対する活動家が抗議デモを行った。
活動家たちは「タコの福祉と尊厳を守れ」「タコ虐待業者を許すな」などと叫び、企業に計画を破棄する迫った。
この養殖場はカナリア諸島に来年建設される予定だ。
タコは「自然界の孤独なハンター」と呼ばれている。デモ隊は300万匹ものタコを養殖場のプールに閉じ込めるこのプロジェクトを「虐待」「信じられない蛮行」と呼び、怒りを表明した。
デモを呼びかけたグループのリーダーは地元メディアのインタビューで、「この計画はトラを狭い檻の中で多頭飼育するようなものだ」と語った。「彼らは共食いするでしょう...」
しかし、この計画を主導する水産会社は「飼育下で育ったタコは自然界とは異なる行動を取る」と説明している。
同社はスペイン北部の研究施設でタコの養殖に成功。飼育下で5世代繁殖させた。
タコの消費量は増加傾向にあり、養殖は持続可能な食料生産の第一歩と考えられている。
タコは地中海沿岸の主食であり、特にスペインとイタリアで人気だが、その大半が輸入品だ。
近年、世界のタコ需要は急拡大し、国連食糧農業機関(FAO)によると、2016年から2018年にかけて、米国などの輸入量は23%増加。中国では73%急増した。