◎このビルは昨年4月29日に突然崩壊し、54人が死亡、9人が重軽傷を負った。
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中国当局は21日、昨年4月に湖南省長沙市で発生したビルの崩壊事故について、業者の手抜き工事や地元当局の不正が事故を誘発したという結論に達した。
このビルは昨年4月29日に突然崩壊し、54人が死亡、9人が重軽傷を負った。
ビルにはレストラン、コーヒーショップ、ホテルなどが入っていたとされ、所有者は内部を一部改造していたと伝えられている。
当局は所有者を含む少なくとも9人を逮捕したとされる。
中国中央テレビ(CCTV)によると、この事故を調査する委員会はビルが崩壊した原因について、▽手抜き工事▽建築規則を無視した改造▽地元当局の管理不足が招いたと結論付けたようだ。
また委員会は「地元当局が建築基準違反の建物を取り締まらず、この事故の責任を回避しようとした」と非難した。
逮捕された9人がその後どうなったかは明らかになっていない。
現地メディアは当時、ビルを6階建てと報じていたが、21日に公表された報告書には9階建てに増築されたと書かれている。それによると、建築規則を無視して増築した結果、建物の柱や鉄筋が負荷に耐え切れず、崩壊したという。
中国の安全基準や建築規則は甘く、役人に賄賂を渡して便宜を図ってもらう施工者が後を絶たず、不正が蔓延している。そのため、共産党指導部は違法建築物を取り締まり、規則を徹底するよう地元当局に命じた。
規則に違反した業者や所有者は厳しく厳しく罰せられることになる。