◎事件はアフガン国境に近い郊外の集落で15日に発生。この地域で生活する2つの部族が拳銃やライフルで銃撃戦を繰り広げた。
パキスタンの警察当局は16日、北西部カイバル・パクトゥンクワ州郊外の集落で炭鉱の所有権をめぐって2つの部族が衝突し、少なくとも15人が死亡、数人が負傷したと発表した。
州警察によると、事件はアフガン国境に近い郊外の集落で15日に発生。この地域で生活する2つの部族が拳銃やライフルで銃撃戦を繰り広げたという。
陸軍が事態を収拾するために動員された。
州警察によると、この2つの部族は4年ほど前から炭鉱の所有権をめぐって争っていたという。
警察の報道官は地元メディアの取材に対し、「銃撃戦に発展した経緯を調べている」と説明した。
死亡した15人の身元は明らかになっていない。逮捕者が出たかどうかも不明である。
パキスタンで部族間抗争は珍しくなく、数万人の労働者を雇用する炭鉱をめぐって衝突することが特に多いようだ。
同国の炭鉱のほとんどがアフガンと国境を接するカイバル・パクトゥンクワ州と南西部バルチスタン州にある。
パキスタンの炭鉱は安全対策が不十分であり、事故が多発している。鉱夫たちは所有者が安全対策を怠ったり、必要な設備を設置しないことに不満を持っている。