◎湾岸カルテルは10年ほど前にリーダーが逮捕されて以来、複数の派閥に分裂し、内部抗争を繰り広げている。
メキシコの警察当局は1日、複数の暴力事件に関与したとされる麻薬組織「湾岸カルテル」の幹部を逮捕したと発表した。
警察は4月28日に米テキサス州の国境に近い町で「ラ・カブラ(La Cabra、山羊の意)」というニックネームで知られる男を逮捕したと説明しているが、それ以上の詳細は不明である。
当局によると、男は警察に対する23件の攻撃および、軍への9件の攻撃に関与したとされる。
男は拳銃2丁とフェンタニルとみられる麻薬600錠を所持していた。
フェンタニルは2ミリグラム服用しただけで死に至る可能性があり、その効果はモルヒネの100倍といわれている。
警察によると、男はテキサス国境の小さな町で麻薬密売と人身売買を指揮していたとされる。
地元メディアは2021年にテキサス州で男の妻とみられる女が逮捕され、警察が女の自宅から80万ドル以上を押収したと伝えた。
湾岸カルテルは10年ほど前にリーダーが逮捕されて以来、複数の派閥に分裂し、内部抗争を繰り広げている。