◎パキスタンでは長距離列車を利用する際、小型コンロを持ち込んで料理を作る習慣がある。
パキスタン当局は27日、南部シンド州郊外を走行していた旅客列車で火災が発生し、少なくとも7人が死亡したと発表した。
当局によると、火災はシンド州の州都カラチの北方約500kmの地点で発生。この火災で6人が死亡、女性1人が走行中に窓から飛び降り、亡くなった。
列車はカラチから東部ラホールに向かっていた。
地元メディアによると、この火災で数両が全焼したという。火元は明らかになっておらず、消防と警察が調査している。
パキスタンでは長距離列車を利用する際、小型コンロを持ち込んで料理を作る習慣がある。
鉄道会社はコンロの持ち込みを禁じているが、ルールを守らない利用者が後を絶たず、似たような火災や事故が何件も報告されている。
ソーシャルメディアで共有された動画には、この列車の乗客とみられる人々が「コンロが爆発した」「火事だ」と叫び、火元の車両から退避する姿が映っていた。
2019年には中部パンジャブ州の列車内で調理用ガスコンロが爆発、火災が発生、乗客少なくとも74人が死亡、数十人が負傷した。