◎ベルリンブランデンブルク国際空港では出発便220便すべて、到着便240便のうち70便がキャンセルになった。
ドイツのベルリンとハンブルクの空港で24日、賃上げを求める労働組合のストによる欠航が相次いだ。
ドイツ通信社(dpa)によると、ベルリンブランデンブルク国際空港では出発便220便すべて、到着便240便のうち70便がキャンセルになったという。
ベルリンとハンブルグ空港の労組はサービス労働者の労組「ベルディ(Verdi)」の要請を受け、ストを決行した。
ハンブルグ空港は24日早朝の声明で、「出発便160便のうち50便の欠航が決まった」と発表。利用者に最新の運行状況を確認するよう求めた。
ストは24日の午前3時30分(現地時間)から始まり、深夜まで続く予定だ。
ベルディは賃上げ、休日労働や残業代に関する規則の見直しを求めている。
ベルリンブランデンブルク国際空港では航空保安部門、旅客管理部門、人事・物品管理部門の組合員がストに参加した。
これらの組合員がいなければ乗客のチェックやセキュリティエリアへの入場ができないため、すべての旅客便の出発をキャンセルせざるを得なくなった。
ベルディはこの数カ月間、公共交通機関で頻繁にストを行っている。今年に入ってからはベルリン空港で3回、地元の交通機関、病院、その他の公共サービスが何度も運用を停止している。
連邦政府はこの週末、250万人以上が働く公共部門労働者の賃金協定に合意し、数カ月にわたる争議に終止符を打った。この合意に空港労組は含まれない。
ベルディは今週、ノルトラインウェストファーレン州やバイエルン州など、複数の地域で公共交通機関を対象とするさらなるストを決行すると発表。ベルディと政府の労使交渉はまだ合意に達しておらず、さらなる混乱が予想される。