◎逮捕されたのはエルサルバドル国籍の男(55歳)。アルカンタラと名乗り、米国とメキシコではハリウッドと呼ばれている。
メキシコ当局は18日、テロ、恐喝、麻薬密売容疑で指名手配されている中米最大のギャング「マラ・サルバトルチャ(通称MS-13)」の副司令官を逮捕したと発表した。
首都メキシコシティの警察当局によると、逮捕されたのはエルサルバドル国籍の男(55歳)。アルカンタラ(osé Wilfredo Ayala-Alcántara)と名乗り、米国とメキシコではハリウッド(El Indio de Hollywood)と呼ばれている。
当局は捜査の結果、この男がMS-13の副司令官であることを突き止めた。
MS-13はエルサルバドルに拠点を置く中米最大のギャング。構成員は7万人と推定され、長い間、同国の広い範囲を支配し、殺人や強盗を繰り返してきた。
メキシコシティ当局によると、アルカンタラの情報は市民からもたらされたという。
アルカンタラは偽の身分証明書を使って中部イダルゴと首都を行き来していたようだ。
米テキサス州のヒューストン地検はアルカンタラの逮捕状を発行している。それによると、アルカンタラは同州内で発生した殺人事件に関与したという。
ニューヨーク地検は2カ月前、米国、メキシコ、エルサルバドルなどで殺人を含む犯罪行為を指示したとして、MS-13の指導者とされる13人を告発した。
連邦捜査局(FBI)も昨年2月、メキシコからテキサス州ヒューストンの空港に到着したMS-13の指導者とされる4人を逮捕している。
NY地検が告発した13人は国際的な組織犯罪で重要な役割を担っていたとされる。