◎ドイツの消費者物価指数(CPI)は昨年末のピークから低下しつつあるものの、依然として高い水準にある。
2023年3月27日/ドイツ、フランクフルトの鉄道基地(Michael Probst/AP通信)

ドイツ鉄道労組は19日、賃上げ交渉の一環として新たなストライキを計画していると明らかにした。

鉄道部門の組合員を代表する労組EVGは声明で、21日に8時間のストを決行するよう呼びかけている。

ドイツ通信社(dpa)によると、空港労組も今週、少なくとも3つの空港でストを行う予定だという。

EVGの書記長は組合員に対し、21日の午前3~11時まで仕事を放棄するよう呼びかけた。また書記長は経営陣を批判し、要求が受け入れられるまで抵抗を続けると誓った。「国を支える労働者の要求を無視し、恩着せがましい賃上げ交渉を行う経営陣に圧力をかけ続ける必要があります...」

ドイツ公共放送連盟(ARD)は関係者の話しとして、「この8時間ストは鉄道部門でサービスを提供する約50社に影響を与える」と伝えた。

ドイツ鉄道(国鉄)は19日、「長距離列車は21日の午前3時~午後1時までの間、ほとんどの地域で運休になる」と発表した。

ドイツ鉄道の人事部は声明の中でこのストを「無意味」と批判。「EVG執行部は今回の賃上げ交渉とは全く関係のない、別の鉄道労組との長年に渡る対立に勝利するために点数を稼いでいる」と主張した。

次回の労使交渉は25日に予定されている。

サービス労働者の労組「ベルディ(Verdi)」は先月末、公共インフラの全国一斉ストを主導した。このストは24時間続き、ほとんどの空港と駅が機能不全に陥った。

ベルディはデュッセルドルフ、ケルン・ボン、ハンブルクの各空港の警備・サービス労組が20日と21日に行うストに参戦する。

EVGは12%。ベルディは連邦政府に対し、10.5%の賃上げを要求している。

ドイツの消費者物価指数(CPI)は昨年末のピークから低下しつつあるものの、依然として高い水準にある。3月は前年同月比で7.4%増だった。

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