◎バルチスタン州はアフガンおよびイランと国境を接し、20年以上続く分離独立紛争の舞台となってきた。
バルチスタン解放軍(BLA)の戦闘員(ロイター通信)

パキスタン軍は7日、南西部バルチスタン州に拠点を置く分離主義勢力「バルチスタン解放軍(BLA)」の傘下組織BNAの首長を逮捕したと発表した。

軍の声明によると、陸軍の特殊部隊はBNAの創設者とされる男を国内で拘束したという。

BNAはテロ組織に指定され、BLAの2つの関連組織が合併して誕生したとされる。

軍報道官は「BNAは治安部隊への攻撃を含む数十件のテロ攻撃に関与している」と述べた。

それによると、BNAの首長はインドとアフガニスタンを訪問したことがあり、両国の情報機関またはテロ組織と連携している可能性があるという。

軍は首長の逮捕について、「数カ月に及ぶ諜報活動の末に実現したもの」と述べているが、それ以上の詳細は明らかにしていない。

バルチスタン州はアフガンおよびイランと国境を接し、20年以上続く分離独立紛争の舞台となってきた。

BLAは同州の豊富な天然資源の分配を政府に求めていたが、その後、州の分離独立を目指し、政府への攻撃を開始した。

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