◎事件は22日の正午過ぎ(現地時間)に発生。容疑者はペッチャブリー県の住宅地にある2階建ての民家を襲撃し、3人を射殺、3人に重傷を負わせた。
タイの警察当局は23日、中部ペッチャブリー県で男性3人を射殺した容疑者が機動隊に発砲したため、その場で射殺したと発表した。
地元警察によると、事件は22日の正午過ぎ(現地時間)に発生。容疑者はペッチャブリー県の住宅地にある2階建ての民家を襲撃し、3人を射殺、3人に重傷を負わせたという。
機動隊は民家とその周辺を封鎖し、容疑者に投降するよう呼びかけ、23日の午前4時頃に突撃した。
地元警察の署長は記者団に対し、「機動隊は民家の2階で29歳の容疑者と対峙した」と語った。
それによると、容疑者は機動隊に向けて拳銃を乱射したという。機動隊はシールドでこれを防ぎ、応戦した。
署長は「シールドがなければ、隊員の命は危険にさらされていただろう」と語った。
また署長は「署員は規則に基づき、容疑者に投降するよう繰り返し呼びかけ、その後も適切な手順を踏んでいた」と強調した。
報道によると、容疑者は男性3人を民家の外で射殺したという。機動隊は遺体の収容を試みたが、民家の窓から攻撃される可能性があったため、事件発生から数時間後に装甲車を投入。何とか収容した。
3人の身元は明らかにされていない。
警察は立てこもりが始まった直後に付近を封鎖し、近くの学校から児童を避難させた。報道によると、事件発生から突撃までの約14時間、散発的に銃声が聞こえたという。
容疑者の母親とされる女性が現場で投降するよう呼びかけたが、何の反応もなかった。
地元メディアによると、容疑者は麻薬関連の容疑で22日に出廷する予定だったものの、姿を見せなかったという。死亡した男性3人のうち2人は容疑者の知り合いと伝えられている。