◎組合員は私たちの要求を広く支持しており、それが受け入れられるまでストとデモは続きます...
ドイツのサービス労働者の労組「ベルディ(Verdi)」は23日、国内の公共交通機関などで働く組合員に対し、来週月曜日に24時間ストを行うよう呼びかけた。
ベルディと鉄道部門の組合員を代表する労組EVGは23日の共同記者会見で、27日に24時間ストを決行すると発表した。
ベルディを含む国内の労組はインフレ率を考慮した賃上げを要求している。
ベルディの書記長は記者団に対し、「ベルディは組合員12万人にストに参加するよう呼びかけている」と語った。それによると、首都ベルリンを除く国内の空港で働く警備員や地上職員、全国16州のうち7州の交通機関職員、港湾職員、高速道路職員が応じる予定だという。
書記長は「このストの影響は広範囲に及ぶだろう」と述べ、政府と企業に要求に応じるよう求めた。「組合員は私たちの要求を広く支持しており、それが受け入れられるまでストとデモは続きます...」
EVGの委員長はドイツ鉄道(国鉄)の職員23万人とその他の鉄道組合員にストへの参加を呼びかけた。また委員長は「26日の夕方からストの影響が出始めると予想されるため、旅行や移動を計画している人は注意すべき」と警告した。
国鉄の人事部門の広報担当はドイツ通信社(dpa)の取材に対し、「EVGのストは完全に過剰、不必要、不釣り合いである」と批判した。
それによると、27日のストは国内の鉄道網をほぼ完全にマヒさせる可能性が高いという。EVGは主要な長距離列車や地方鉄道も軒並み運休になると警告している。
フランクフルト空港は「業務に大きな影響が出る」とツイートし、顧客に27日の利用を控えるよう「強く勧める」とした。
ミュンヘン空港では26日と27日にストが実施される予定。両日はすべての定期便・貨物便が欠航となる。
ベルディは連邦政府および自治体職員の給与交渉を主導し、10.5%の賃上げを要求している。政府は2段階で合計5%および、2500ユーロの一時金を提示している。