◎地震は18日の正午過ぎ(現地時間)に発生。震源はグアヤキルの南方約80kmの地点。地震の規模を示すマグニチュードは6.8。震源の深さは65.8km。
エクアドル政府は18日、第2の都市グアヤキル近郊でマグニチュード6.8の強い地震が発生し、少なくとも12人が死亡、多くの市民が行方不明になっていると発表した。
米地質調査所(USGS)によると、地震は18日の正午過ぎ(現地時間)に発生。震源はグアヤキルの南方約80kmの地点。地震の規模を示すマグニチュードは6.8。震源の深さは65.8km。
グアヤキルは首都キトの南西270kmに位置する。人口は約270万人。
ラソ(Guillermo Lasso)大統領はテレビ演説で、これまでに12人の死亡を確認し、多くの建物が被害を受けたと語った。
大統領府の報道官によると、複数の自治体で被害が報告されているという。津波被害の恐れはないとした。
南西部の都市マチャラでは多くの民家が倒壊し、桟橋が落ちたと伝えられている。
警察と消防は総動員体制で被災者の救助に当たっている。AP通信は政府関係者の話を引用し、「複数の地域で停電が発生し、電話とインターネットもつながりにくい状態になっている」と報じた。
グアヤキルの中心部でも建物や家屋の外壁に亀裂が入り、壁が一部崩壊した建物もあるという。自治体は市内を走る3つのトンネルを閉鎖した。
ソーシャルメディアで共有された動画には、グアヤキル中心部の通りに避難した市民と瓦礫が散乱している様子が映っている。
地元テレビ局のキャスター3人はセットが揺れると身をかがめ、視聴者に頭を守るよう促した。
エクアドルと国境を接するペルー北部の広い範囲でも揺れが感じられた。報道によると、死傷者は確認されていないという。