◎窃盗団は主に人通りの少ない通りにあるATMを夜間に狙う。
ドイツ連邦警察は17日、現金自動預払機(ATM)爆破窃盗事件の取り締まりの一環として、全国各地で42人を逮捕したと発表した。
ドイツではATMを爆破したり、バールで破壊するなどで現金を持ち去る事件が多発している。
内務省によると、昨年の被害件数は496件、2021年から27%も増加したという。最初の爆破事件は2021年11月に発生し、今年1月まで続いた。
フェーザー(Nancy Faeser)内務・国家相は声明で、「連邦・州警察はこの3日間で、全国16州のうち7州で車両5300台以上と約8000人に対する捜査を実施した」と報告した。
またフェーザー氏は取り締まりの目的について、「国内外で活動する窃盗団に圧力をかけ、犯罪を防止することだ」と述べた。
警察は逮捕した42人の身元・罪状・認否を明らかにしていない。
フェーザー氏は「ATM爆破は一般市民の命を危険にさらす行為であり、絶対に許されない」と強調した。
またフェーザー氏は「監視システムの強化、盗難紙幣を見分けるシステムの構築、防犯対策の強化など、効果的かつ広範な対策を講じ、ATMへの攻撃を阻止する」とした。
警察によると、窃盗団は主に人通りの少ない通りにあるATMを夜間に狙うという。