◎ナトゥナ県は南シナ海の端に位置する離島の自治体で、多くの集落が山に囲まれている。
インドネシア国家防災庁(BNPB)は6日、リアウ諸島州ナトゥナ県で豪雨による土砂崩れが発生し、少なくとも11人が死亡、数十人と連絡が取れなくなっていると発表した。
地元テレビ局によると、土砂崩れはナトゥナ県の郊外で発生し、麓のセラサン村を直撃したという。
救助隊はこれまでに11人の遺体を収容し、行方不明者の捜索活動を続けている。
報道によると、民家数十戸が土砂崩れに巻き込まれたという。
BNPBの報道官は記者団に対し、「救助隊は少なくとも50人が土砂崩れに巻き込まれたと推定している」と語った。
また報道官は荒天の影響で救援物資の輸送が遅れており、数百人体制で対応に当たっていると述べた。
ナトゥナ県は南シナ海の端に位置する離島の自治体で、多くの集落が山に囲まれている。
自治体の報道官はフェイスブックに声明を投稿。「陸軍の兵士、警察官、ボランティアが救援活動に当たっている」と報告した。
また報道官は「インターネットと電話回線がつながりにくくなり、救援活動を妨げている」と述べた。
インドネシアは環太平洋プレートに沿って形成された火山大国であり、火山の噴火、地震、豪雨による地滑りや洪水などの自然災害に毎年見舞われている。