◎中南米の移民はメキシコを経由して米南部のテキサス州などを目指す。その多くがトラックやバスを利用し、事故は珍しくない。
メキシコの警察当局は20日、中部プエブラ州の高速道路で移民を乗せたバスが事故を起こし、少なくとも17人が死亡、13人が重軽傷を負ったと発表した。
州警察によると、事故は19日に発生。死亡したのは全員ベネズエラやコロンビアなどの亡命希望者だという。
バスは南部オアハカ州からプエブラ州に入ったところで運転操作を誤り路肩から転落した。
乗客45人は全員移民で、15人が現場、2人が医療機関で死亡した。負傷した13人のうち5人は重体。運転手は無事だった。
州警察によると、乗客は全員成人。
中南米の移民はメキシコを経由して米南部のテキサス州などを目指す。その多くがトラックやバスを利用し、事故は珍しくない。
今月8日には北部ヌエボ・レオン州モンテレイの河川に沈んだ状態で見つかったピックアップトラックから移民とみられる14人の遺体が見つかった。
南部チアパス州の高速道路で2021年に発生したトラックの横転事故では荷台に乗っていた移民56人が死亡している。