◎アストゥリアス自治州とカンタブリア自治州を結ぶ既存ルートの新型車両は2020年に合計31台発注されたが、当初の設計ではトンネルを通過できないことが数週間前に明らかになった。
スペインの運輸当局幹部2人が20日、北部地域の鉄道工事で設計ミスがあった問題の責任を取り、辞任した。
アストゥリアス自治州とカンタブリア自治州を結ぶ既存ルートの新型車両は2020年に合計31台発注されたが、当初の設計ではトンネルを通過できないことが数週間前に明らかになった。
スペイン国鉄RENFEはトンネルを通過できるサイズに設計しなおすとしている。この結果、新型車両の納期は2~3年遅れることとなった。
この設計ミスは両自治州を激怒させ、辞任要求に発展した。
地元メディアによると、運輸相とRENFEの社長が20日に辞表を提出したという。
RENFEはこのミスが公になった今月初旬に同社の幹部と設計を請け負った国営企業の幹部を解雇している。
運輸省はこのミスについて、「早い時期に判明していたため、公金は無駄にならなかった」と説明している。しかし、両自治州はミスを知らされておらず、新型車両の導入が少なくとも2~3年遅れるという発表に激怒した。
両自治州の知事は20日に運輸相と会談する予定だったが、辞任で頓挫したようだ。