◎スリナムは対外債務の処理に苦労しており、IMFにさらなる支援を求める方針だ。
南米スリナムの首都パラマリボで17日、燃料価格の高騰に抗議するデモ隊数百人が国会議事堂を襲撃した。
地元メディアによると、デモ隊は国会前で対応に当たった機動隊を圧倒したという。負傷者が出たかどうかは明らかになっていない。デモ隊は国会を荒らし、近くの商店を略奪した。
サントキ(Chandrikapersad Santokhi)大統領は今月、国際通貨基金(IMF)の勧告を受け、燃料と電気料金に対する補助金を打ち切った。
スリナムは対外債務の処理に苦労しており、IMFにさらなる支援を求める方針だ。
デモ隊は補助金の打ち切りに抗議し、サントキ氏に辞任を求めている。
地元メディアは大統領府の声明を引用し、「攻撃に関与した者は法の裁きを受ける」と報じた。「政府は抗議する権利を尊重しますが、今日のような行動は容認しません..」
地元メディアによると、少なくとも2つの労働組合がストライキを呼びかけ、パラマリボの銀行、学校、港が閉鎖されたという。
パラマリボ市内で行われていた別のデモは17日の午後早くに終了し、通りには平穏が戻った。
補助金の打ち切りは政府内でも混乱を引き起こした。15日にはサントキ氏の与党と連立を組む政党が離脱を表明した。