◎ミャンマー軍による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外に逃亡した。
インドネシア当局は16日、スマトラ島北部アチェ州の海岸にロヒンギャ難民71人を乗せたボートが上陸したと発表した。
地元メディアは保護された少年の話を引用し、「バングラデシュの難民キャンプから逃れてきた」と報じている。
この少年によると、海上で2もしくは3人が死亡し、遺体は海に投棄されたという。
別の女性はAP通信の取材に対し、「食料がなく飢え死に寸前だった」と語った。
州当局によると、71人の内訳は子供20人、女性21人、男性30人。市内の避難所で健康チェックを受け、一部は点滴治療を受けているようだ。
APの取材に応じた女性は「難民キャンプでは仕事を見つけることも子供に教育を受けさせることもできなかったので、インドネシアに向かうことにした」と語った。
ボートを発見した地区の代表はAPに、「ボートの状態はよく、エンジンも動いている」と説明した。人々がバングラを離れた時期は不明だ。
ミャンマー軍による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外に逃亡した。
バングラのコックスバザール地区には70万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。
海路でバングラを離れるロヒンギャの大半がイスラム教徒の多いマレーシアを目指すとされる。
昨年アチェ州のビーチに上陸したロヒンギャは確認できているだけで500人超。最近では先月初旬に184人が保護された。