◎食品、ノンアル飲料、住宅の光熱費、輸送費がインフレ率を高止まりさせている。
南アフリカの統計機関は15日、先月の消費者物価指数(CPI)が昨年末からわずかに低下したと発表した。
政府の統計機関スタッツSA(StatsSA)によると、先月のCPIは前年同月比で6.9%増。12月の7.2%からわずかに減少した。
しかし、食品価格は上昇しており、パンや穀物の価格は22.1%、肉類は11.2%上昇した。
スタッフSAは「食品、ノンアル飲料、住宅の光熱費、輸送費がインフレ率を高止まりさせている」と指摘した。
地元メディアによると、野菜類の価格も地域によって差はあるが、軒並み上昇しているという。
南アのインフレ率は昨年7月の7.8%でピークに達した。中央銀行は主要政策金利を繰り返し引き上げ、現在は7.25%となっている。
中銀は今年の年間インフレ率を5.4%、GDP成長率をプラス0.3%と予想している。
ラマポーザ政権はインフレに拍車をかけている燃料不足に対処する政策を打ち出しているが、うまく機能していないように見える。
国営電力会社エスコム(Eskom)は設備の管理不備と燃料不足に対処できず、計画停電は1日最大8時間に及ぶこともある。
政府によると、計画停電の1日当たりの損失額は5600万ドル以上にのぼり、市民生活や企業活動に甚大な影響を与えているという。