◎インド、米国、フランスの首脳はエア・インディアの取引を称賛した。
インドの国営航空会社エア・インディアは14日、ボーイングとエアバスの旅客機470機を購入する契約を結んだと発表した。
報道によると、同社はボーイングの航空機220機、エアバスの250機を購入する。
ボーイングとの契約金額は過去3番目の規模。機数は2番目の規模となる。
インド、米国、フランスの首脳はエア・インディアの取引を称賛した。
バイデン(Joe Biden)米大統領は声明で、「この取引は全米44州の100万人以上の雇用を支える」と述べ、米印の強固な関係を示すものと称賛した。
エア・インディアは大手格安航空との競争激化を受け、事業拡大と航空機の近代化を推し進めている。
インドのモディ(Narendra Modi)首相は14日に行われたエア・インディア幹部とのオンライン会議で、「インドは航空分野で世界3位の市場になる」と述べた。「インドは今後15年間で2000機以上の航空機を必要とすると言われています。今日の歴史的な発表は国民の需要に応えるでしょう...」
ボーイングとの取引は2度墜落事故を起こした737Max190機、787 20機、次期大型旅客機777X10機。さらに737MAXを50機、787を20機追加購入することも可能で、追加分も含めると290機、459億ドルの契約となる。
エアバスとの取引は中型・長距離機A350を40機、A320neo210機。マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領はインド最大財閥タタ・グループの統括会社タタ・サンズのチャンドラセカラン(Natarajan Chandrasekaran)会長との電話会議で取引の詳細を明らかにした。
エアバスの契約規模も数百億ドルと見込まれるが、詳細は明らかにされていない。
エアバスのフォーリー(Guillaume Faury)CEOは声明で、「今日はインド、エア・インディア、そしてエアバスにとって歴史的な日である」と述べている。
モディ氏とマクロン氏は取引を称賛したうえで、「印仏の戦略的パートナーシップが強化されていることの表れだ」と強調した。
またマクロン氏はこの取引を「新たな成功」「インドとの協力分野を開拓する新たな機会」と評した。
タタ・サンズはエア・インディアとシンガポール航空と共同運営するビスタラ、マレーシアの格安航空会社エアアジアとエアアジア・インディアを統合している。