◎アフガンでは2021年8月の政変以来、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
アフガニスタン当局は14日、首都カブールに潜伏していたイスラム国(ISIS)の戦闘員3人を殺害し、1人を逮捕したと発表した。
タリバンの報道官によると、特殊部隊は夜間作戦でISIS拠点に攻撃をしかけ、石造りの住宅を破壊し、標的を殺害したという。現場はカブール東部の住宅地。
ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はSNSに声明を投稿。「特殊部隊がISISの隠れ家を破壊し、テロリストを拘束した」と書き込んだ。
ISISを支持するスンニ派のアマーク(Aamaq)通信はタリバンの主張に関する声明を出していない。
ムジャヒド氏は「ISISメンバー3人を殺害し、1人を逮捕。弾薬と装備品を押収した」と述べている。
アフガンでは2021年8月の政変以来、ISIS系組織のひとつであるIS-K(イスラム国ホラサン)によるテロ攻撃が相次いでいる。
この組織はシーア派の少数民族だけでなくタリバンの戦闘員にも攻撃を仕掛けている。
地元住民によると、銃撃戦は数時間におよび、爆発音も数回聞こえたという。
AP通信の取材に応じた男性は、「壊れた建物の周辺は人の往来が少なく、近づく人はほとんどいなかった」と語った。「建物があることは知っていましたが、人が出入りするところを見たことはありませんでした...」
タリバンは米軍とNATO軍を追い払った際、市民生活を取り戻すと約束したが、ISISの攻撃に押されているように見える。
治安の悪化は経済危機に拍車をかけ、国連の推計によると、人口の大多数が人道機関やNGOの支援に頼って生活しているという。