◎事故は13日の現地時間15時頃に発生。現場はジンバブエ国境に近い国道。
南アフリカの警察当局は14日、北部リンポポ州の国道でバスと現金輸送車が正面衝突し、少なくとも20人が死亡、68人が重軽傷を負ったと発表した。
政府報道官はSNSに声明を投稿。「現金輸送車が対向車線をはみ出し、バスと正面衝突したとみられる」と報告した。
事故は13日の現地時間15時頃に発生。現場はジンバブエ国境に近い国道。地元メディアによると、バスは衝突のはずみで国道横を流れる川に転落したという。
州警察の報道官は地元テレビ局の取材に対し、「乗客が流されたかもしれない」と語った。
救助隊は捜索活動、警察は事故の原因を調べている。現金輸送車の運転手の安否は不明だ。
AFP通信は政府当局者の話を引用し、「この地域も大雨の影響を受けており、スリップ事故が相次いでいる」と報じた。
南アでは数日前から大雨が続き、いくつかの州で洪水が発生している。報道によると、これまでに7人の死亡を確認し、数人が行方不明。政府は国家非常事態を宣言した。
予報官によると、雨は数日降り続く見込み。都市部でも道路の冠水や浸水被害が発生する恐れがある。
南東部クワズールー・ナタール州の港湾都市ダーバンで昨年発生した大洪水は同国史上最大の被害をもたらし、400人以上が死亡した。
南アの道路網はアフリカ大陸で最も整備が行き届いているとされるが、交通事故による死者数は大陸でナイジェリアに次いで多い。