◎事件はハノーバー歌劇場で11日に行われた舞台初演の幕間に発生した。
ドイツ通信社(dpa)によると、独北部ハノーバーのバレエ監督が舞踊批評家の顔に動物の糞を塗り付けたという。
ハノーバーの国立歌劇場は13日、事件が事実であることを認め謝罪。バレエ監督のゲッケ(Marco Goecke)氏を停職にすると発表した。
dpaによると、事件はハノーバー歌劇場で11日に行われた舞台初演の幕間に発生したという。ゲッケ氏は劇場内にいた批評家に詰め寄ったようだ。
別の地元紙は「二人に面識はなかった」と報じている。
dpaによると、ゲッケ氏はこの批評家がオランダのハーグで上演された舞台の批評に不満を感じていたという。
ゲッケ氏は動物の糞が入った紙袋を取り出し、批評家の顔に塗り付け、満員の劇場を後にしたと伝えられている。
dpaは関係者の話を引用し、「批評家は犬の糞を塗り付けられたとして、刑事告発した」と報じている。
ハノーバー歌劇場は「批評家が言いようのない方法で攻撃を受け、権利を侵害されたことを遺憾に思う」と声明を出した。事件後、関係者が批評家と連絡を取り、謝罪したという。
歌劇場は声明の中で、「ゲッケ氏の衝動的な反応は劇場の基本規則に違反し、ハノーバーと国立バレエ団に多大な損害を与えた」と述べている。
また歌劇場は「ゲッケ氏には包括的な謝罪と劇場管理者に弁明する機会が与えられており、さらなる措置が取られる前に行動を起こすことを期待する」としている。