◎ネタニヤフ首相は連邦議会にリベラル派で構成される最高裁の判決を覆す権限を付与したいと考えている。
イスラエルの首都テルアビブで11日、ネタニヤフ政権の司法制度改革案に抗議するデモが行われ、数万人が参加した。
地元メディアによると、東エルサレムを含む他の都市でも数百人規模の集会やデモ行進が行われたという。
ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は汚職容疑で公判中にもかかわらず、法制度の見直しを政策の柱に掲げている。
ネタニヤフ氏は連邦議会にリベラル派で構成される最高裁の判決を覆す権限を付与したいと考えている。改革案が承認されれば、議会は過半数の賛成で最高裁の判決を覆すことができるようになる。
デモ隊はネタニヤフ政権が司法を弱体化させ、ヨルダン川西岸地区の入植開発を含む強権的な政策をさらに強める恐れがあると批判している。
一部の企業や活動家グループがストライキを呼びかける中、政府は13日に改革案に関するいくつかの法案を議会に提出する予定だ。
改革案をめぐる与野党の対立は激化し、イスラエルとパレスチナ自治政府の溝をさらに深めると懸念されている。