◎イスラエル軍は西岸地区のレストランで先月発生した銃乱射事件の容疑差を逮捕するために難民キャンプを急襲した。
イスラエル軍は6日、ヨルダン川西岸地区の難民キャンプを襲撃し、ガザ地区を実行支配するイスラム過激派組織ハマスとつながりのあるパレスチナ人武装勢力5人を射殺したと発表した。
パレスチナ自治政府はこの取り締まりを犯罪と糾弾し、米国にイスラエル政府を抑えるよう促した。
イスラエル軍は声明で、「5人は西岸地区のユダヤ人居住区への攻撃に関与した」と説明している。
イスラエル政府はパレスチナ人の暴力で自国の市民が殺害されたことを受け、西岸地区を厳しく取り締まると誓った。
地元メディアによると、イスラエル軍は西岸地区のレストランで先月発生した銃乱射事件の容疑差を逮捕するために難民キャンプを急襲したという。
軍によると、事件の首謀者とされる男はハマスの構成員で、現場から逃走した。
地元メディアは目撃者の話を引用し、「イスラエル軍は民家を急襲し、その後、激しい銃撃戦になった」と報じている。軍によると、死亡した5人のうち数人はレストラン襲撃に関与したという。
パレスチナのアッバス(Mahmoud Abbas)議長は声明で、「ネタニヤフ政権の取り締まりは犯罪であり、容認できない」と非難した。
AP通信によると、銃撃戦が発生したとされる民家には薬きょうが散乱し、5人のものとみられる血痕も残っていたという。
地元当局は声明で、「イスラエル軍は殺害した5人の遺体引き渡しに応じない」と述べている。パレスチナ保健省はその後、5人の死亡を確認した。身元は明らかにされていない。
ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の報道官は6日、軍が西岸地区で作戦を決行したと認めた。
ガザ地区のハマスはSNSに声明を投稿。「死亡した5人は全員我々の仲間であり、イスラエル軍の暴力に対応する」と述べた。