◎爆破されたATMは50台を超え、その被害額は奪われた現金より多い670万ユーロ(約9億4000万円)と見積もられている。
ドイツ当局は2日、数十台の現金自動預払機(ATM)が爆破され、現金約520万ユーロ(約7億3000万円)が奪われた事件について、容疑者とされる9人がオランダとベルギーで逮捕されたと発表した。
当局によると、最初の事件は2021年11月に発生し、今年1月19日まで続いた。爆破されたATMは50台を超え、その被害額は奪われた現金より多い670万ユーロ(約9億4000万円)と見積もられている。
南部バイエル州とバーデン・ヴュルテンベルク州の警察・検察当局は合同記者会見で、「オランダおよびベルギー当局は容疑者らが使用したとされる物件、合わせて16軒を家宅捜索し、9人を逮捕した」と明らかにした。
それによると、容疑者は25歳から41歳のオランダ人、モロッコ人、アフガン人、トルコ人、ルーマニア人で、オランダまたはベルギーで居住権を取得していたという。
ドイツ当局は9人の身柄引き渡しを求め、さらに共犯者とされる3人の行方を追っている。
9人はドイツ国内で発生した事件、合わせて52件に関与したとみられる。
当局によると、爆破による負傷者は確認されていない。事件は主に人通りの少ない通りで深夜に発生した。