◎6つの手紙爆弾は昨年11月と12月に送られ、爆発物処理班が出動する事態に発展した。
スペインのメディアは27日、在ウクライナ大使館などに爆発物を含む手紙を送ったとされるスペイン人の男(74歳)がテロ容疑などで起訴されたと報じた。
警察は容疑者の身元と認否を明らかにしていない。
容疑者は昨年11月と12月にサンチェス(Pedro Sanchez)首相、ウクライナ大使館、米大使館などに爆発物を含む手紙を送りつけたとされる。
警察は今週、北部ミランダデエブロで男を逮捕した。
国営テレビはマドリード地裁の資料を引用し、「男はテロ目的で爆発物を製造・使用した罪などで起訴された」と報じている。
また地裁は容疑者の保釈請求を却下し、公判まで勾留するよう命じた。国営テレビは警察関係者の話を引用し、「男はロシアとつながりがあり、ソーシャルメディアで活発に活動していた」と報じている。
6つの手紙爆弾は昨年11月と12月に送られ、爆発物処理班が出動する事態に発展した。
マドリードのウクライナ大使館職員1人が軽傷を負った。サンチェス氏宛ての手紙は処理班が爆破解体した。
同様の手紙が米大使館、スペイン国防省、マドリード郊外の空軍基地内にあるEU施設、ウクライナに供与する手榴弾を製造する北東部の軍需工場にも届き、処理された。怪我をした人はいなかった。