◎男はアーサー・Eと名乗り、米連邦捜査局(FBI)の協力を得て22日にミュンヘンの空港で逮捕された。
ドイツ、首都ベルリンの警察官(Getty Images)

ドイツ当局は26日、ロシアに情報を渡す計画に関与したとされるドイツ国籍の男を反逆罪で逮捕したと発表した。

警察によると、男はアーサー・Eと名乗り、米連邦捜査局(FBI)の協力を得て22日にミュンヘンの空港で逮捕されたという。米国からドイツに帰国した直後だった。

警察は認否を明らかにしていない。

この男は国家機密をロシアに漏洩したとして先月逮捕されたドイツ連邦情報局(BND)の職員とつながりがあるとみられている。

検察によると、アーサー・Eは情報機関の職員ではなく、逮捕されたBND職員から得た情報をロシア大統領府に流したとみられる。

BND職員はロシアの情報機関と米中央情報局(CIA)に機密文書を渡したとして有罪となり、禁固8年を言い渡された。

BNDの職員が反逆罪の疑いで逮捕されたのは2014年の事件以来、8年ぶりであった。

昨年2月のウクライナ侵攻以来、欧州におけるロシアのスパイ活動への懸念が高まっている。

ドイツのサイバーセキュリティ責任者はロシア情報機関とつながりがあったとしてメディアから非難され、10月に解任された。

11月にはドイツ軍の予備役として勤務していた男がロシア情報機関に情報を渡したとして有罪判決を受けた。

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