◎少なくとも3つの学校でこのゲームが行われ、参加した生徒が医療機関で治療を受けた。
メキシコ政府は25日、SNSで「精神安定剤チャレンジ」なる危険なゲームが流行していることに深刻な懸念を表明し、薬物の過剰摂取は取り返しのつかない事故につながると警告した。
保健省によると、少なくとも3つの学校でこのゲームが行われ、参加した生徒が医療機関で治療を受けたという。
首都メキシコシティの中学校では先週、薬物を服用した生徒8人のうち3人が医療機関に搬送された。地元メディアは「学生たちは抗うつ剤(抗不安薬、精神安定剤)を一気飲みし、誰が最後まで起きていられるか勝負した」と報じている。
保健省は国民に対し、精神安定剤のひとつであるクロナゼパムを処方箋なしで販売している薬局があれば報告するよう呼びかけた。
SNSでは「クロナゼパムチャレンジ」なる危険なゲームを楽しむユーザーが複数報告されている。これも「最後まで起きていた人が勝ち」だという。
保健省は「薬は薬局で市販されているものも含めて、用法を守らないと毒になる」と警告している。
また同省はすべてのSNSユーザーに子供や青年の命を危険にさらすチャレンジに参加したり、宣伝したりしないよう呼びかけている。
先週初めに北部の都市モンテレイの中学校で行われたチャレンジでは、クロナゼパムを服用した生徒3人が治療を受けた。
西部ハリスコ州グアダラハラの中学校で昨年行われたチャレンジでは生徒5人が緊急され、治療を受けた。