◎男性たちはそれぞれ35~39回、むちで打たれた。
アフガニスタン当局は17日、南部カンダハル州でシャリア(イスラム法)に違反した男性9人のむち打ち刑を執行したと発表した。
カンダハル州知事の報道官はツイッターに声明を投稿。「州都カンダハルの競技場で刑を執行した」と明らかにした。
1990年代後半までアフガンを統治した旧タリバン政権はシャリアに基づき、公開処刑、石打ち、むち打ちなどを行っていた。
AP通信によると、競技場にはタリバン関係者、宗教指導者、長老、地元住民が集まったという。男性たちはそれぞれ35~39回、むちで打たれた。
カンダハル州は9人の容疑を明らかにしていない。APによると、タリバンのムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官は刑に関する質問を受け付けなかったという。
タリバンは先月、殺人罪で起訴された男性を政権奪取以来初となる公開銃殺刑に処した。
被告は数百人が見守る中、西部ファラー州で被害者の父親に銃殺された。
国連のグテレス(Antonio Guterres)事務総長はシャリアに基づく公開銃殺刑に深刻な懸念を表明。「死刑と生きる権利は両立しえない」と批判した。