◎このパイプラインはリトアニア北部と隣国ラトビアに天然ガスを供給している。
リトアニア当局は13日、ラトビア国境近くのガスパイプラインが爆発したと発表した。
現場は首都ビリニュスの北方約170kmに位置するパスバリス。負傷者は報告されていない。
ラトビア政府の報道官はツイッターに「事故の調査が進んでいる」と投稿。破壊工作の可能性は低いという認識を示した。
パイプラインの運営会社も13日の声明で、テロの可能性は低いと述べた。
運営会社のアンバー・グリッドのCEOは記者団に対し、「初期調査の結果、悪意の痕跡は見つからなかったが、あらゆる可能性を考慮し調査する」と説明した。
同社によると、このパイプラインは1978年に建設され、最近メンテナンス作業を行ったばかりだという。
現場にはパイプラインが2系統併設されており、そのうち1系統が爆発したものの、もう1系統は問題なく稼働し、消費者への供給を続けている。
リトアニア国営放送(LRT)によると、爆発は現地時間午後5時後に発生。午後9時頃に鎮火したという。
LRTは警察関係者の話を引用し、「専門家と当局者が調査に当たっており、現時点でテロを示す証拠は確認できていない」と報じた。
パスバリスの市長はLRTの取材に対し、「調査を見守っている」と述べる一方、「地元住民からパイプライン近くで何らかの作業が行われていたという情報を得た」と説明した。
LRTが公開した映像には炎が50mほど上空に上がっているのが確認できた。また爆発は17km先の集落からも確認できたという。
当局は現場近くの集落に避難命令を出したと伝えられている。
このパイプラインはリトアニア北部と隣国ラトビアに天然ガスを供給している。