◎教会関係者は1日に墓石が破壊されていることを確認し、通報した。
イスラエル警察は6日、エルサレム旧市街のはずれにあるシオン山のキリスト教墓地で墓石を破壊したとして、10代の若者2人を逮捕したと発表した。
2人は20基以上の墓石を倒したり壊したりした。
警察によると、教会関係者は1日に墓石が破壊されていることを確認し、通報したという。この墓地は170年以上の歴史があり、戦死した兵士や著名や聖職者も埋葬されているようだ。
在イスラエル・米国大使館は5日、宗教に関連する施設が攻撃を受けたことに深刻な懸念を表明した。
同大使館は声明で、「いかなる理由があろうと、宗教施設に対する破壊行為を容認することはできない」と非難した。
イスラエル警察は容疑者の名前を明らかにしなかったが、18歳と14歳の若者でイスラエル中央部の住民と説明している。
警察が公開した防犯カメラの映像にはユダヤ教の帽子をかぶった2人組が十字架を倒し、墓石を壊してその上に瓦礫を投げつける様子が映っていた。
エルサレムの裁判所は6日、2人の勾留期間を延長する審理を行った。
エルサレム・中東聖公会は声明で、「イスラエルのキリスト教社会を標的としたヘイトクライムおよび冒涜行為を容認することはできない」と糾弾した。