◎襲撃を受けた集落はヒンズー教徒が多く、死傷者は全員ヒンズー教徒だった。
2023年1月2日/インド、北部カシミール地方、パキスタンに抗議するデモ(Channi Anand/AP通信)

インドの警察当局は2日、北部カシミール地方の集落で爆弾が爆発し、子供2人を含む少なくとも6人が死亡、5人が負傷したと発表した。

爆発はジャム・カシミール州の集落で発生した。地元警察によると、少年と少女が爆発に巻き込まれて死亡し、負傷者は市内の医療機関で手当てを受けているという。

州警察の報道官は2日の記者会見で、「武装集団が1日夜に集落を襲撃し、銃を乱射した」と説明した。

国家警察も襲撃事件に関する声明を出し、民間人に対する暴力を糾弾した。

インド政府が管理するカシミールの支配エリアはインドからの独立およびパキスタンへの編入を求める1989年の武装蜂起以来、紛争が絶えない。この蜂起では民間人、反政府勢力、軍の兵士数万人が死亡したと推定されている。

ジャム・カシミール州警察によると、攻撃を受けた集落はパキスタン国境に近く、過去に少なくとも2回、武装集団の襲撃を受けたことがあるという。

爆弾が武装集団のものかどうかは明らかになっていない。

連邦政府は陸軍と機動隊を現地に派遣し、襲撃者を追跡している。

地元メディアによると、襲撃を受けた集落はヒンズー教徒が多く、死傷者は全員ヒンズー教徒だった。

ジャム・カシミール州の中心部でも暴力に抗議する集会が開かれ、数百人が武装集団を捉えるよう警察に要請した。

地元メディアによると、デモ隊は犠牲者の遺体を中央広場に並べ、政府高官に集落を訪問するよう求めたという。

州知事は集落を視察し遺族と面会、哀悼の意を表した。

イスラム過激派組織を含むカシミールの反政府勢力はインド政府を「侵略者」と見なし、攻撃を続けている。カシミールのイスラム教徒の多くがパキスタンまたは独立国として領土を統一するという反政府勢力の目標を支持している。

インド政府はカシミールの反政府勢力をパキスタン政府公認のテロ組織とみなしている。パキスタン政府はこの主張を全面的に否定している。

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