◎火災は16日の未明に発生したと報告されている。
2022年12月16日/フランス、南東部リヨンの住宅火災現場(ロイター通信)

フランス当局は16日、南東部リヨンの集合住宅で火災が発生し、子供5人を含む少なくとも10人が死亡、20人近くが重軽傷を負ったと発表した。

現場はリヨン郊外にある住宅地。集合住宅は7階建て。数室が全焼した。

火災は16日の未明に発生したと報告されている。

当局によると4人が重体で、消防士2人を含む15人が軽傷を負ったという。

火元は1階の一室と報告されている。AFP通信によると、消防と警察が調査を行っているという。

消火活動を見舞ったという男性はAFPに、「母親が上階の窓から子供を投げ落とし、地上の人がキャッチした」と語った。この子供は10歳で軽傷を負ったという。

ダルマナン(Gerald Darmanin)内相は声明で、「死亡した子供は3歳~15歳」と明らかにした。

またダルマナン氏は消防士が多くの子供や赤ん坊を助けたと称賛し、救助が遅れていればもっと多くの死者が出ていたかもしれないと述べた。

このアパートがある地域は住宅開発プロジェクトの対象地で、2019年からアパート群の緊急修繕工事が行われている。

ダルマニン氏によると、この地域は麻薬密売人が活動するエリアのひとつで、売買が頻繁に行われているという。

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